こんにちは。東久留米の犬猫専門動物病院、ハル犬猫病院です。
今回は脂肪幹細胞療法の研究報告のご紹介です。
猫の口内炎はウイルス感染、歯石、腎臓病など様々な影響を受けて発症しますが、痛みでご飯が食べられなくなるほど重症化するケースもあります。口内炎の治療としては、歯石の除去や抜歯のほか、様々なお薬(抗菌剤、ステロイド、免疫抑制剤など)を使用することもあります。しかしながら、こういった治療を行っても口内炎が良くならないケースもあります。
今回の研究はそんな難治性口内炎の猫ちゃんたちを対象に、炎症を抑える目的で脂肪幹細胞療法を行ったものです。この治療を受けて、結果を追跡できたのは7頭だけですが、結果は比較的良好です。
・7頭中3頭:完全回復
・7頭中2頭:かなり回復
・7頭中2頭:反応なし
また、これらのうち、治療反応が見られた上記5頭に関しては、フォローできた6-24ヶ月の間再発はなかったとのことです。
参考文献:Therapeutic Efficacy of Fresh, Autologous Mesenchymal Stem Cells for Severe Refractory Gingivostomatitis in Cats. Stem Cells Transl Med. 2016 Jan;5(1):75-86. doi: 10.5966/sctm.2015-0127. Epub 2015 Nov 18.
当院での脂肪幹細胞療法のご案内はホームページをご覧ください。
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獣医師 鬼木
西東京、小平、花小金井からもアクセス良好な動物病院 東久留米ハル犬猫病院
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