望まない繁殖を防ぐために行う避妊・去勢。繁殖の予防以外に、性ホルモンに起因される病気や発情に伴う病気を防ぐ目的としても、当院では避妊・去勢をおすすめしています。
施術は生後4~6カ月の間に行うことを推奨していますが、それ以降の年齢でも施術には問題ありません。
手術にかかる費用は、どうぶつの種類(犬か猫か)や体重、術前検査の内容により異なります。
詳しくはお問い合わせください。
通常、男の子の場合は日帰りでの施術、女の子の場合は1泊の入院が必要です。ただし、男の子でも開腹手術が必要となった際は(腹腔内陰睾の場合)、1泊入院での対応となります。
去勢(オスの不妊手術)のメリット
- 特に多頭飼育の場合など、望まない繁殖の予防
- 問題行動(攻撃性やスプレーなど)の予防や治療
- 精巣腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニアなどの性ホルモンに関わる病気の予防・治療
- 喧嘩による咬傷、猫エイズや猫白血病の感染予防(猫)
避妊(メスの不妊手術)のメリット
- 特に多頭飼育の場合など、望まない繁殖の予防
- 子宮や卵巣に関わる病気の予防や治療
- 発情に伴う問題行動の予防や治療
- 乳腺腫瘍、子宮蓄膿症などの性ホルモンに関わる病気の予防・治療
※ 特に犬の場合、乳腺腫瘍の発生率は、発情未経験での避妊で0.05%、発情1回経験後の避妊で8%、発情2回経験後の避妊で26%、というデータもあります。
去勢・避妊のデメリット
- 太りやすくなる:毎日の必要摂取カロリーが15~25%程度減少するため、与える食事量を減らす必要があります
- 麻酔、手術のリスク
- 犬(メス)の場合、将来的な尿失禁の可能性
- 毛質が変わる可能性
費用
不妊手術の費用については、こちらをご参照ください。
- 費用には、麻酔前検査(血液・レントゲン)、点滴、投薬、全身麻酔、手術、入院、抜糸など、不妊手術に必要となる全ての処置費用が含まれます。
- 犬の場合、費用は体重10kgごとに異なります。
- 基本的に雄の施術は日帰り、雌は1泊入院での対応となります。
- 雄の腹腔内陰睾(精巣がお腹の中にある状態)の場合は開腹手術が必要になるため、1泊入院での対応となります。また、費用は雌の避妊手術と同額になります。
地域猫の去勢・避妊
地域の皆さんが食事を与えてかわいがっている“地域猫”は、去勢や避妊をしないままではどんどんその数が増え、トラブルの原因となります。
一方で、地域猫の去勢・避妊は費用的な面から、全ての猫に行うことは難しいのが現状です。
東久留米ハル犬猫病院では、地域猫の去勢・避妊手術の場合、入院や抜糸が不要な方法で、なるべく費用を抑えた施術を行なっています。
地域猫は保護が難しい場合もありますので、事前にご予約をいただかなくても、保護した時点でご連絡いただければ施術いたします(すでに他の手術が入っている場合には、お断りさせていただく場合があります)。
地域猫対策には、当院独自のガイドラインを設けております。詳細についてはこちらをご覧ください。