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SFTSに注意!猫にも感染する“マダニ由来の伝染病”とは?

近年、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という感染症が、猫や犬、そして人間にも広がることが問題になっています。


特に、野外に出ることの多い猫では感染のリスクが高く、動物病院でも注意が必要な伝染病です。
この記事では、SFTSの症状や治療、そして飼い主さんができる予防対策についてわかりやすく解説します。

 

猫に見られるSFTSの主な症状

SFTSは、主にマダニの咬傷や感染動物の体液接触によって広がります。感染した猫は、次のような症状を示すことがあります。

  • ・元気がなく、食欲が落ちる

  • ・高い熱が続く

  • ・嘔吐や下痢をする

  • ・皮膚や白目が黄色っぽくなる(黄疸)

  • ・歩くとふらつく、反応が鈍くなる

発症してから数日で急速に悪化するケースもあります。

特に外出する猫や野良猫と接触のある猫は、感染のリスクが高いといわれています。
「最近いつもと様子が違うな」と感じたら、早めに動物病院で診察を受けましょう。

治療方法と動物病院での対応

現時点では、SFTSに特効薬はありません。治療は、点滴や投薬による体力の回復をサポートする治療(対症療法)が中心です。


動物病院では、以下のような対応が行われます。

  • ・点滴で脱水を防ぐ

  • ・栄養や電解質の補給

  • ・嘔吐や発熱を抑える薬の投与

  • ・感染拡大を防ぐための隔離管理

また、診断のために血液検査や遺伝子検査を行うこともあります。

猫だけでなく、飼い主さんやスタッフへの感染防止対策を徹底するために、感染疑いのある動物に対しては手袋やマスク、ガウンを着用して診療が行われることもあります。

感染を防ぐためのポイント

SFTSを防ぐためには、マダニに刺されないようにすることが最も重要です。

以下のような対策を日常的に行いましょう。

  • ・草むらや林など、マダニの多い場所に近づけない

  • ・散歩後はブラッシングなどにより体をチェックする

  • ・マダニ予防薬を継続的に行う。当院では通年予防を推奨しています。

  • ・野良猫や野生動物との接触を避ける

  • ・発熱やぐったりしている猫を素手で触らない

特に春から秋にかけてはマダニの活動が活発になります。
感染を完全に防ぐことは難しいですが、日常の小さな注意が大切な命を守ります。

まとめ

SFTSは、猫や犬だけでなく、人にも感染するマダニ由来の伝染病です。
早期発見・早期治療が重要であり、「いつもと違う」と感じた時点で動物病院を受診することが、命を救うことにつながります。
当院では、必要な感染防止対策と検査体制を整え、皆さまのペットを守る診療に努めています。

文責:獣医師 鬼木

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