こんにちは。東久留米の犬猫専門動物病院、ハル犬猫病院です。
今回は痛みと睡眠に関するトピックスです。
ヒトの疼痛性関節炎患者のうち、30−50%の患者さんが「痛みによる睡眠障害」に悩まされており、この睡眠不足は痛みへの過敏作用をもたらし、痛みを悪化させるということが示されています。
また変形性関節症の犬においても関節の痛みが睡眠の質と関連していることが示唆されており、鎮痛剤の投与によって痛みに伴う睡眠の質の低下を改善でたということが報告されています。(Knazovicky D. (2015), PeerJ,17;3:e772、Häggström J. (2013), J Vet Intern Med, 27; 6: 1441)
犬は言葉を話せないので「ズキズキするような痛み」などは、気づいてあげることがなかなか難しいですが、そういったコたちに鎮痛剤を使用すると「すごく元気になった」というような治療反応が得られます。
「年をとって散歩を嫌がるようになった」、「いつも寝てばかりいる」、という変化は実は痛みの徴候なのかもしれません。
もちろん、「単純に年をとっただけ」ということもあるとは思いますが・・・(苦笑)。
獣医師 鬼木
西東京、小平、花小金井からもアクセス良好な動物病院 東久留米ハル犬猫病院
東京都東久留米市前沢3−10−30
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