猫の口内炎に対する先進医療

こんにちは。東久留米の犬猫専門動物病院、ハル犬猫病院です。

当院では脂肪幹細胞療法という、先進医療も行っております。幹細胞療法は、もともとは脊髄障害などに対する再生医療として行われていましたが、最近は様々な病気に適用が広がってきています。その中の一つ、猫の口内炎に対して幹細胞療法を行ったデータをご紹介します。

 

Therapeutic Efficacy of Fresh, Autologous Mesenchymal Stem Cells for Severe Refractory Gingivostomatitis in Catsより

<概要>難治性口内炎の猫に対して自家の脂肪組織由来間葉系幹細胞を2回投与した際の治療反応

<結果>7頭中3頭は完全回復、7頭中2頭はかなり回復、7頭中2頭は反応なし。回復した症例7頭中の5頭については6-24か月の間再発見られず。

 

猫の口内炎でも重度のものは、食事をとることもできないほどの痛みが生じます。通常は抗生剤やステロイド、インターフェロンなどのお薬や、歯石除去・抜歯といった方法で対処しますが、それでも良くならない猫ちゃんには新しい治療選択肢として幹細胞療法が期待できるものかもしれません。

 

獣医師 鬼木

西東京、小平、花小金井からもアクセス良好な動物病院 東久留米ハル犬猫病院

東京都東久留米市前沢31030

TEL. 042-420-6353