犬の乳腺腫瘍5

 

こんにちは、東久留米の犬猫専門病院、ハル犬猫病院です。

毎週水曜日は動物の腫瘍に関する情報を発信しております。

 

外科的な切除に関しては手術方法が複数あります。
①、腫瘤切除
 現在発生している腫瘤だけを切除する方法です。長所は麻酔時間が比較的短く傷口も小さくなること。短所は悪性腫瘍であった場合は取り残しが起きてしまう可能性があること、他の乳腺に新たに乳腺腫瘍の発生する可能性があることです。

②、領域乳腺切除
 現在発生している腫瘤を含めて複数の乳腺領域を切除する方法です。長所、短所は腫瘤切除とほぼ同じですが麻酔時間はやや長く、傷口はやや大きくなります。

③、片側乳腺切除術
 現在発生している腫瘤を含む片側全ての乳腺を一括で切除する方法です。長所は切除した側には新たな乳腺腫瘍が発生しなくなること、短所は麻酔時間が長く、傷口も大きくなるため侵襲は他の術式に比べて大きくなります。

④、両側乳腺切除術
 現在発生している腫瘤を含む片側全ての乳腺を一括で切除し、術後約1ヶ月後くらいにもう片側の乳腺を切除する方法です。長所は乳腺を全て切除しているので新たな乳腺腫瘍が発生しなくなること、短所は片側乳腺切除j術とほぼ同じですがさらに短期間の間で2回の手術を行う必要があることです。

 

獣医師 元風呂

西東京、小平、花小金井からもアクセス良好な動物病院 

東久留米ハル犬猫病院

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