化学療法に関するおはなし1

 

こんにちは、東久留米の犬猫専門病院、ハル犬猫病院です。

毎週水曜日は動物の腫瘍に関する情報を発信しております。

悪性腫瘍の主な治療法には外科療法、化学療法、放射線療法がありますがそれぞれに利点と欠点があります。今回はその中の化学療法についてお話ししていきます。
 
化学療法とは簡単に言うと抗がん剤を使用して行う悪性腫瘍(がん)の治療法です。患者さんにお話を聞くと「抗がん剤=副作用が強い」というイメージが強いようでなかなか抗がん剤治療に踏み切れない方が多いです。

確かに抗がん剤は副作用がありますが正しい使い方をすれば腫瘍の種類によってはわんちゃん、ねこちゃんの生活の質を改善することができるのも事実です。人と比べて発生率の高いリンパ腫などの造血系腫瘍に対しては唯一の治療法になります。

ただし、化学療法はあくまで悪性腫瘍の遠隔転移を阻止または遅延させることが目的であり化学療法単独で固形腫瘍(肉眼的に検出できる大きさの塊上の腫瘍)を根治できることは特殊な悪性腫瘍を除いてはまれです。

獣医師 元風呂

西東京、小平、花小金井からもアクセス良好な動物病院

東久留米ハル犬猫病院

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