こんにちは、東久留米ハル犬猫病院です。
肝臓からでてくる胆汁(たんじゅう:消化を助ける液体)をためる袋である、胆嚢(たんのう)という臓器があります。
胆汁は胆嚢内で濃縮されますが、中高齢の犬では濃縮された胆汁が泥状になる胆泥(たんでい)がよく見られます。
胆泥は以前は病的意義のない(治療の必要性がない)ものとされていましたが、最近はそうでもないかもしれないと言われ始めています。
ドロドロになった胆泥が胆嚢の出口に詰まる可能性もあり、場合によっては胆嚢破裂を引き起こすことがあるとも言われるようになりました。
しかし胆泥症に対する特効薬が現在はないため、「理論的に効くと予想される薬を服用して反応を見る」、「胆嚢破裂のリスクがありそうなら手術(胆嚢摘出)する」といった対応を取る必要があり、そのために定期的な観察を当院では推奨しております。
獣医師 鬼木
西東京、小平、花小金井からもアクセス良好な動物病院 東久留米ハル犬猫病院
東京都東久留米市前沢3−10−30
TEL. 042-420-635