犬も猫も高齢になるとよく寝ます。でも、よく寝る理由は本当に加齢だけでしょうか。
よく寝るようになる理由にはいろいろありますが、その理由の一つに変形性関節症というものがあります。変形性関節症とは、軟骨がすり減ったりして関節の形が変形し、痛みや腫れをきたす状態をいいます。
その痛みの兆候としては一体どのようなものがあるのでしょうか。
・散歩に行きたがらない、行ってもゆっくり歩く
・階段やソファなどの段差を嫌がる
・室内でも外でも動きたがらない
・立ち上がるのに時間がかかる
・なんとなく元気がない、遊びたがらない
・シッポを下げていることが多くなった
・昼に寝ている時間が長くなって、夜の眠りが浅くなった
(動物のいたみ研究会より一部抜粋、改変)
国内の10歳以上の犬436頭を対象とした調査では、40-50%程度で変形性関節症を持っているという結果も出ています。
これらの痛みはお薬やサプリメントでやわらげる事ができ、治療がうまくいけば以前のように活発に運動できるようになる事もあります。
今回ご紹介した兆候に心当たりがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ハル犬猫病院 獣医師 鬼木